あふれもの日記

日々浮かんでは消えていく思考を綴っていく

「転職したその後」について

もうすぐ転職してから9ヶ月が経ちます。

入社した翌日から客前に出され、半月でポーランド人の同僚に付き添い、顧客からも信頼を得て冗談を交わせる位にはなりました。

チームはボスを含めて外国人がいる構成で、オフィスでは当然のように英語が飛び交い、テレビや雑誌でしか見たことない大学を卒業した人達やフランス語、ポルトガル語、中国語までが登場するまさに「マルチカルチャー」を絵に書いたような職場です。

しかし、仕事が本当に楽しくない。

まず、自分の存在意義について考えるくらい自分が出来ることがない。

 

でも、転職してからまだ一年も経ってない。

 

以前なら「いやいや、辛くても我慢の時」と考えてましたが、頭のネジがぶっ飛んで開き直ってしまい「一回転職しちゃったし、こうなったらやりたいことができるところをダメ元で探してみよう」と転職活動を始めてしまいました…。

 

幸いにして、結構なお引き合いを頂き何とか進んではいますが、ホントに転職は難しいと感じました。

どんなに世間で評価が高くて技術力も評価されてても、自分が辛いんじゃどうしようもないです。

特に「日本でビジネスがとれたから日本オフィスをスタートアップする」という外資系はクッソ気を付けた方がいいです。

 

あくまでも私の経験ですが、理由は以下の通りです。

  • あなたを面接してる人は二年位で本国に帰る気満々です。そもそも、あなた自身にあまり興味ありません。
  • その人は「日本オフィスを立ち上げること」をミッションにしてます。なので、人と物が揃えばその人はミッション完了です。
  • その人は日本でビジネスを拡大させるなんて興味はありません。それは日本で雇った人達の仕事だと考えてます。
  • スタートアップしたオフィスの立場はクソ弱いです。他拠点と顧客に挟まれてビジネスとエンジニアリングをやり抜く覚悟がない限り、メンタルやられます。
  • 基本的にノウハウもトレーニングも一切ありません。自力で社内のイントラネットから必要な情報を見つけ出す能力が必要です。「中途で雇って高い給料出してるんだから自分でやれ」という無関心なボスへの忍耐力も必要です。
  • お客様との関係構築からあなたの仕事は始まります。何のコネもないから、お客様も容赦しません。
  • 外資系なら意思決定が早いとかそういうのはあまり期待しない方がいいです。むしろお金への厳しさを学ぶことになるでしょう。
  • 「とりあえずその会社に潜り込んで海外移籍を狙う」とかは無理筋です。なぜなら日本オフィスにいるスタッフは日本にいることに意味があるからです。お客様の相手以外は期待されてないので…。

 

ボロクソに書きましたが、それでも学ぶこと多いですし、日本企業より進んだ取り組みや技術には触れられます。

ただ、長く働ける場所ではないことは間違いないと感じました。

 

僕がいる業界もパラダイムシフトの真っ最中で、色んなビジネスチャンスを狙って色んな企業がうごめいています。

エンジニアなら職はあるように感じます。

ただ、本業として仕事をするなら長期的視野が大切なんだな、と身を以て学んだ僕でした。