あふれもの日記

日々浮かんでは消えていく思考を綴っていく

転職して良かったこと、大変なこと

外資系企業に転職してから何とか最初の5か月を乗り越えました。

何となく前職との違いや今の会社の仕組みが分かってきたので、今感じていることを雑多に書いてみたいと思います。

 

転職してよかったこと

同調圧力からの解放

上司が元々アメリカ拠点で働いていたやチームが急激に大きくなり国籍も前職もバラバラなので、「常識的に考えて」とか「暗黙の了解」みたいなことが全く要求されないし、意味をなさない環境にあります。

前職で「皆で頑張る」という名の同調圧力に辟易していたし、それに合わせることに消耗していた僕にとっては非常に精神的に楽になりました。

どこで何時に働いていようが、アウトプットが出て仕事が回っていればそれでいいというのは非常にシンプルで仕事に集中しやすいです。

グローバルに働いてる実感が大きい

開発チームとプロジェクトマネージャーは欧州、ソフト開発はインド、工場はアジア、コア技術は北米、顧客は日本、というように様々な国の人とお仕事する機会に事欠きません。

各拠点での地域性や仕事に対する取り組み方などがバラバラでとても興味深いものがあります。一応皆さん英語を話しますが、「日本人が話す英語」があるように各国で英語の話し方がまちまちなので英語のコミュニケーション力は鍛えられます。

職場ではフランス語が飛び交うなど英語以外の言語も勉強になります。

感謝される

きちんと仕事で結果を出したり、チームに貢献する為の提案をすると、「thank you!」と言ってもらえます。前職で仕事で感謝されたり、褒めてもらえたりすることはなかなかありませんでした。むしろ「できて当たり前」的な扱いが多かったように思います。

「ありがとう!」と言ってもらえるだけで結構気持ちよく仕事できるし、次にまた頑張ろうと思えるように感じました。

飲み会がラク

前職は歓送迎会、忘年会などで幹事をやらされたり、結構な額の会費を払わされたりと「飲み会」は何かと面倒なイベントでした。

今の会社は会社が企画する飲み会は庶務さんが手配してくれて会費もすべて会社持ち、場所もそれなりにいいお店という、前職から見ると別世界のような状況です。日本企業でもそういう会社はあると思いますが、「会社のイベントは会社持ち」という意識はかなり徹底されているように思います。

大変なこと

業務負荷が半端ない

僕のポジションが空席だったこともあり、今の業務負荷は前職とは比べ物にならないくらい高い状態になっています。自由には責任がつきものであるように、周囲(特に本体の欧州)からの期待値に応えていくことが求められます。

出来ない時は割と容赦ないし、かといって欧州は自分たちのペースを守ろうとするので、お客さんとの間に挟まれるとかなりしんどいです。

また、24時間世界のどこかの地域が動いているので、自分で線引きしないと「寝てる以外は働いている」という状況に陥るのでかなり気を付けています。

立場がめちゃくちゃ弱い

僕の転職先は日本にいるチームの立場が非常に弱く、海外チームに何かお願いしても相手にされない、約束も守ってもらえない、逆に無理難題を押し付けられるということがよくあります。

また僕が担当している製品の欧州チームは気位が高く、彼らのプライドを傷つけるようなことをするとエライ目にあいます。相手を立てながら英語で仕事をするというのはなかなか大変です…。

日本拠点がそれなりに開発能力があって、海外チームと対等に渡り合えるような会社ではこの点は多少マシになると思いますが、大なり小なり外資系である限り付きまとう大変さではあると推測します。

短期的なアウトプットを求められる

「まだ入社して間もないから…」なんて配慮は一切ありません。どんどん仕事は降ってきます。人数がそれなりにいれば、「なんでこれだけ人員がいるのにアウトプットがこれだけなんだ」と容赦ない言葉が飛んできます。

評価も基本的に一年刻みです。年功序列もありません。

「今年は準備の年だからアウトプットは見込めない」という場合にはよくよく上司と相談して、評価が自分に不利にならないように事前に交渉しておく必要があります。

英語が難しい…

英語と一言で言っても、エンジニアなので「日常会話」レベルでは仕事になりません。専門用語や独特の言い回しを覚えておく必要があります。

また、会社が業績の説明を四半期ごとに説明してくれますが、財務用語がわからないと何言ってるのかさっぱりわかりません。

また、日本企業を相手にしている外国人は日本人慣れしているので、英語もそれなりに分かりやすく話してくれています。外資系では一切そのような配慮がないので、日本企業で「それなりに英語が話せる」レベルではコミュニケーションに支障が出ることが多いと推測します。

最後に

転職して桁違いに仕事自体は大変になりました。

それでも僕の仕事のスタイルとの相性は合っているように感じます。

また僕の場合、転職前後の職場が2km程しか離れておらず、通勤に関する大変さは回避することができました。2時間通勤の職場に転職していたら、と考えただけでぞっとします…。

転職に伴う変化は想像以上に負荷がかかると身に染みて感じました。

特に、初めて転職するという方は環境・業種・職種の変化をなるべく減らした方がよいと個人的には感じています。

長文になりましたが、誰かの目に留まり、何かの参考になれば幸いです。