「ルーティン」について
数年前から野球のイチロー選手や水泳のマイケル・フェルプス選手など多数のスポーツ選手が取り入れているという「ルーティン」のについて考えてみました。
スポーツにおける「ルーティン」の意義
スポーツにおいては、コンディションを一定に保つことや、どのような状況下でも自分の能力を最大限発揮することが非常に重要です。
刻々とかわる試合の状況、プレッシャー、日々の体調、周囲の反応など、選手のパフォーマンスに影響する要因は沢山あります。それらに周囲に影響されず能力を最大限発揮させる手法として、「ルーティン」が構築されたようです。
「ルーティン」に着目した理由
そうは言っても、僕のような一般人にはスポーツ選手のような「ルーティン」を実行することは不可能です。日々トラブルやら突発的な出来事に追われ、そもそも同じ時間に寝て、同じ起きることすら難しい状況です。
でも、僕だって日常生活の様々な出来事に振り回されるのは避けたいところです。スポーツ選手みたいなレベルは無理でも、何か「エッセンス」を取り入れることはできないか、と考えるようになりました。
「逸脱」は不調のサイン
いつも通りにできなかったりやる気が起きなかったりする時、自分の調子がよくない時であることに着目しました。
メンタルが不調な時にまず苦痛になるのが、「入浴」、「歯磨き」といった自分のケアです。「風呂に入って、髪を洗って云々~」など、もう考えるだけでうんざりします。女性の場合、「化粧」や「化粧落とし」なども同じかもしれません。
でも、入浴しないと気持ち悪いですし、「清潔を保つ」という基本的な行為ができない自分に苛立ち、ますます落ち込んでいく。そして、他の事も出来なくなるという「負のスパイラル」に飲み込まれていきます。
「ルーティンを守る」のではなく、「ルーティンから外れていることに気付く」ことが心身の調子を整えるために役立つのではないかと考えたのです。
「代わり」を用意しておく
そこで「出来ない時」の為に考えたのが「サブルーティン」です。
「お風呂には入れなくても顔は洗う」、「歯磨きの代わりにマウスウォッシュで口をすすぐ」など、「出来ない時の代わり」を決めておきます。
「完璧ではないけど、何かできた」という達成感を持たせることで「負のスパイラル」から逃れる。また、「このくらいということは調子はかなり悪いな」という客観的な物差しになります。
普段の行動を思い出すのも良いように感じます。「○○が出来ない!どうしよう!」と焦りに飲まれるよりは「普段はこうしてたけど、今はこれが苦痛だな」と捉えた方が対策も打ちやすいように思います。
最後に
「いつも通りのことができない」というのは、想像以上に自分のメンタルにダメージを与えるように感じます。精神的に落ち着いているときに、「出来ない時の代わり」を考える時間を作ってみてはいかがでしょうか?
「1%でもできれば、やったことになる」し、「備えあれば憂いなし」です。